幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「そうですね。……えっと」

 立ち話になるが、真悠は「五分でいい」と言ってきた。

 ならば、どこかへ移動したりするつもりはないのだろう。

 それなら早く終わらせるほうがいい。

 切り出そうとした沙也だったが、真悠が先に口を開いた。

「沙也さん、清登と結婚するつもり?」

 単刀直入だった。

 きっぱりした物言いで、それは示していた。

 清登はもう実家や婚約者に話を通したのだ。

 向こうに受け入れられたかはわからないが、とにかく、自分の意志と望んでいることは告げたのだ。

「……それは、私が決めることじゃないです」

 ごく、と喉を鳴らしてしまったが、沙也は言った。

 真悠のこの質問に対する返事は、このような唐突な事態であっても、決まっているのだから。

 だって自分がそうあろうと決めたことだから。