幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 あちらはきっと、やり取りをある程度想像して来たのだろう。

 そのような口調だった。

 まったく、丸腰で襲来された形の沙也は息を呑むことになる。

 でも真悠が言うとおりにされては困る。

『ずっとここで』なんて無理に決まっていた。

 お腹も空けば、トイレも行きたくなる。

 疲れるし、眠たくなる。

 人間として、かたときもひとところから離れないなんて無理なのだ。

 でも、沙也だって、ずっと家にこもっているわけにはいかない。

 買い物も、用事も、毎日なにかしらはある。

 それに、真悠が外にいるのではないかと思い、怯え続けるのは嫌である。

 沙也は悩んでしまう。

 なんとか話をして、帰ってもらうのがいいと思う。

 だが真悠は『顔を見たい』と思っているようだ。

 いや、顔を見て話すだけならいい、でも自分との関係が関係だ。

 しかも清登が『この先を決める』と言ってきた、現状もある。

 ……まさか、物騒なことでも起こってしまうのでは。

 それこそ、目暮の話してくれたような……。