幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 自分が『清登に話す』と決めたことも。

 その結果、清登が選んだことが、なにになっても。

 自分を選んでくれるものではなくても。

 後悔はない。

 今度はすれ違っていないからだ。

 ちゃんと話をして、お互いの気持ちも状況も話し合った。

 だから、今度は間違えずに進めるだろう。

 そのとき、急に音がした。

 ピンポーン、とインターホンが鳴る音。

 沙也は不思議に思った。

 インターホンは外の、オートロックのところから押された音だったからだ。

 明依だったら、オートロックのところでは押さない。

 万一のことがあったために合鍵を預かってもらっているので、オートロックは自分で抜けて、部屋の前で初めてインターホンを押すのである。

 そもそも今日は平日だから明依は会社に行っているはずだし、休みになったという話も聞いていない。

 実家の両親でもないだろう。

 やはり仕事なのだし、来るとしたら、必ず一報がスマホに入るのだから。

 そして宅配なども頼んでいない……。

 では?