幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

『ずるくていい……、清登くんと、今夜は恋人になりたい……!』


 洋斗の妊娠が発覚したとき、あの言葉を後悔してしまわなかったとは言わない。

 気持ちを優先して、衝動でねだってしまったことを、まったく悔やまなかったなんて言えない。

 実際、清登が言った言葉は本当になってしまったのだから。


『そうしてしまったら、俺は沙也を離せなくなるよ』


 胸が痛かった、あの言葉。

 ずるかったのは、自分も、清登も。

 だから、ずるかったのは認める。

 正しくなかったのも認める。

 でも今は、そしてこれからも、あのことを後悔したりなんかしない。

 大切なものを手に入れたいから。

 そして今度こそ、離したくない。

 いつか来るだろう、命が終わるとき……過ごした人生すべてを振り返るとき、後悔したくないから。