幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 はっきり言われたそれは、沙也の胸を熱くした。

 とても嬉しい言葉だった。

 それ以上に、それが清登からの言葉だったことが、もっと嬉しい事実だ。

「だから好きだった。昔も、十日間のときも、……今だって」

 清登は泣き笑いのようだった表情をやめて、笑顔になった。

 まだ泣きたい気持ちは残っていたけれど、とても優しく……いや、愛おしそうな笑みになる。

「ありがとう」

 沙也の表情も変わっていた。

 きっと同じ意味の、同じ気持ちの表情になっただろう。

「長々ごめん。今日は帰るな」

 やがて清登は腰を上げた。

 ゆっくり体を起こして、立ち上がる。

「う、うん。今日は本当に」

 沙也も慌てて同じようにした。

 でも言いかけた言葉は、清登によって遮られてしまう。

「いや、お礼を言うのは俺のほうだ。……ありがとう」