幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 清登は正面から沙也の視線と、真摯な思いで口に出した言葉を受け止めてくれた。

 その真っ直ぐさだけで、沙也は理解してしまう。

 このひとなら、きっと間違えない。

 後悔せず、また、正しくもある道を選ぶことができる。

 そう。

 きっと……大丈夫。

「……わかった。少し時間をもらっていいか?」

 数秒、沙也をしっかり見つめたあと、清登はそう言った。

 沙也はもちろん頷く。

「もちろん。すぐ決められることじゃないと思う」

 沙也の肯定に、清登の表情は歪んだ。

 泣き笑いにも近いような顔になる。

「沙也は優しいな。助けられてばっかりだ」

 その顔でそういうふうに言うのだ。

「そうかな……?」

 でも沙也は首を傾げてしまう。

 自分より清登や明依、周りにいてくれるひとのほうが、ずっと優しいと思うのだ。

 だけど清登はすぐに首を振った。

「俺は沙也ほど優しくて思いやりある女性を、ほかに知らないよ」