「そんなこと……」
否定しようとした沙也。
だが清登はそれを遮ってしまう。
しかもやや強い口調だった。
「今まで放置していたくせに……! 会うなり『離せない』なんて言う資格はないのに。それでももう、離せるとは思えないんだ」
自分を叱るような口調だった。
沙也が息を呑んでしまうほどの言い方だ。
数秒、沈黙になったくらいだ。
「……清登くん。酷いのは私だって同じだよ」
やがて、沙也は切り出した。
お腹の下に力を込め、言葉にする。
「清登くんに迷惑だとか、連絡をしないことにするとか、勝手に決めつけて……。これほど清登くんを悔やませて、苦しめちゃうなら、ちゃんと言っておくべきだったんだと思う」
否定しようとした沙也。
だが清登はそれを遮ってしまう。
しかもやや強い口調だった。
「今まで放置していたくせに……! 会うなり『離せない』なんて言う資格はないのに。それでももう、離せるとは思えないんだ」
自分を叱るような口調だった。
沙也が息を呑んでしまうほどの言い方だ。
数秒、沈黙になったくらいだ。
「……清登くん。酷いのは私だって同じだよ」
やがて、沙也は切り出した。
お腹の下に力を込め、言葉にする。
「清登くんに迷惑だとか、連絡をしないことにするとか、勝手に決めつけて……。これほど清登くんを悔やませて、苦しめちゃうなら、ちゃんと言っておくべきだったんだと思う」



