「……触れても、いいか?」
清登が静かに言った。
ためらいと、希望が両方混ざっている言葉だ。
「うん。洋斗」
その申し出が嬉しくて、沙也は片手を出して、洋斗の小さな手首を優しく持った。
そっと持ち上げる。
ほんの少しだけ近付いた、清登と洋斗の距離。
清登も手を持ち上げた。
洋斗の手、まだ幼いのできゅっと握られている。
そこへそっと触れた。
大切なものに触れる手つきだ、と沙也にはわかる。
洋斗は手に触れられて、驚きと戸惑いをまた感じたらしい。
「うー……?」
それでもまだ人見知りには少し早い年頃であることも手伝って、またわんわん泣くことはなかった。
顔は軽くしかめたものの、不思議そうな声だけに留まった。
清登が静かに言った。
ためらいと、希望が両方混ざっている言葉だ。
「うん。洋斗」
その申し出が嬉しくて、沙也は片手を出して、洋斗の小さな手首を優しく持った。
そっと持ち上げる。
ほんの少しだけ近付いた、清登と洋斗の距離。
清登も手を持ち上げた。
洋斗の手、まだ幼いのできゅっと握られている。
そこへそっと触れた。
大切なものに触れる手つきだ、と沙也にはわかる。
洋斗は手に触れられて、驚きと戸惑いをまた感じたらしい。
「うー……?」
それでもまだ人見知りには少し早い年頃であることも手伝って、またわんわん泣くことはなかった。
顔は軽くしかめたものの、不思議そうな声だけに留まった。



