「大丈夫。この空気に驚いただけだと思うから。ね、洋斗」
だから沙也は笑った。
涙の顔だったけれど、笑った。
それでまた空気が少し変わったのを、洋斗は敏感に悟ったようだ。
「うぇ……?」
ぐすぐす泣くのは止まらないが、不思議そうな声になる。
本当に、敏感。
沙也は感心すら覚えてしまう。
それでもすぐに不審や警戒、それから不安がなくなるはずもない。
泣きやまないので、沙也は空気をもう少し変えることにした。
「清登くん、少し座っていてくれる? 洋斗もすぐ泣きやむと思うから」
清登を見て、そう言う。
清登は流れた涙を拭っているところだったが、ちょっと室内を見回して、頷いた。
「わかった。じゃ、……ごめん。甘えるよ」
目を留めたソファへ向かい、座る。
二人掛けのソファなのに、長身の清登には少し小さめに見えて、沙也はまた、あたたかなものが胸の中に広がるのを感じてしまった。
だから沙也は笑った。
涙の顔だったけれど、笑った。
それでまた空気が少し変わったのを、洋斗は敏感に悟ったようだ。
「うぇ……?」
ぐすぐす泣くのは止まらないが、不思議そうな声になる。
本当に、敏感。
沙也は感心すら覚えてしまう。
それでもすぐに不審や警戒、それから不安がなくなるはずもない。
泣きやまないので、沙也は空気をもう少し変えることにした。
「清登くん、少し座っていてくれる? 洋斗もすぐ泣きやむと思うから」
清登を見て、そう言う。
清登は流れた涙を拭っているところだったが、ちょっと室内を見回して、頷いた。
「わかった。じゃ、……ごめん。甘えるよ」
目を留めたソファへ向かい、座る。
二人掛けのソファなのに、長身の清登には少し小さめに見えて、沙也はまた、あたたかなものが胸の中に広がるのを感じてしまった。



