「……ん」
ふと、ふわりと意識が持ち上がるのを感じて、沙也は身じろぎした。
うっすらと目が開く。
白いシーツが見えた。
知らない感触と香りもする。
ここは、と思ったけれど、すぐに理解した。
目をしっかり開けて、ゆるゆる上半身を起こそうとして肘をついたけれど、そのとき、ずきっと痛みが跳ねた。
腰を中心に、体全体がぎしぎしするような感覚が走る。
でもこの痛みの意味はわかる。
それに、不快な感覚でも、嫌な感覚でもない。
むしろ、この痛みが沙也を本当の意味で現実に連れてきたようだった。
腰に負担をかけないように気をつけながら、沙也は上半身を起こした。
ベッドの上、シーツがだいぶくしゃくしゃになっている布団の上に座る。
素肌のままだったので、胸までシーツを引き上げた。
しばらく、頭の中は無だった。
ここはホテルの一室。
部屋は最上階のスイートルーム。
窓に引いてあるカーテンを開ければ、清々しい朝の光が差し込むだろうし、街を一望できる光景が広がっているだろう。
でもどれも、今の沙也にとってはまったく魅力ではなかった。
それどころか、すべてが終わってしまったことを実感させられて、胸の中に、じわじわと痛みが広がっていく。
ふと、ふわりと意識が持ち上がるのを感じて、沙也は身じろぎした。
うっすらと目が開く。
白いシーツが見えた。
知らない感触と香りもする。
ここは、と思ったけれど、すぐに理解した。
目をしっかり開けて、ゆるゆる上半身を起こそうとして肘をついたけれど、そのとき、ずきっと痛みが跳ねた。
腰を中心に、体全体がぎしぎしするような感覚が走る。
でもこの痛みの意味はわかる。
それに、不快な感覚でも、嫌な感覚でもない。
むしろ、この痛みが沙也を本当の意味で現実に連れてきたようだった。
腰に負担をかけないように気をつけながら、沙也は上半身を起こした。
ベッドの上、シーツがだいぶくしゃくしゃになっている布団の上に座る。
素肌のままだったので、胸までシーツを引き上げた。
しばらく、頭の中は無だった。
ここはホテルの一室。
部屋は最上階のスイートルーム。
窓に引いてあるカーテンを開ければ、清々しい朝の光が差し込むだろうし、街を一望できる光景が広がっているだろう。
でもどれも、今の沙也にとってはまったく魅力ではなかった。
それどころか、すべてが終わってしまったことを実感させられて、胸の中に、じわじわと痛みが広がっていく。



