全部同じだ、と沙也は知る。
車の中にある、ほのかで上品な芳香剤の香りも。
シートの乗り心地も。
車がほとんど振動もないくらい、静かに走ることも。
「ほんとに久しぶりだな。二年以上か」
しっかり前を見て運転しながら、清登が噛み締めるように言った。
「そうだね。今日はいきなりごめん」
沙也はそれを受け止め、軽く謝った。
呼び出してしまったのは自分なのだから。
清登は忙しいというのに、わざわざ時間を割いてくれただけではなく、迎えにまで来てくれた。
甘えてばかりになったと思う。
「いいや。……その」
だが清登は軽く否定した。
それだけではなく、そのあとなにか続けかけて、少し言い淀むような空気になる。
なんだろう、と運転席の清登を、そろっと見やったとき。
「俺からも連絡しようか、と思ってたんだよ」
清登が言ったこと。
沙也は数秒、意味がわからなかった。
車の中にある、ほのかで上品な芳香剤の香りも。
シートの乗り心地も。
車がほとんど振動もないくらい、静かに走ることも。
「ほんとに久しぶりだな。二年以上か」
しっかり前を見て運転しながら、清登が噛み締めるように言った。
「そうだね。今日はいきなりごめん」
沙也はそれを受け止め、軽く謝った。
呼び出してしまったのは自分なのだから。
清登は忙しいというのに、わざわざ時間を割いてくれただけではなく、迎えにまで来てくれた。
甘えてばかりになったと思う。
「いいや。……その」
だが清登は軽く否定した。
それだけではなく、そのあとなにか続けかけて、少し言い淀むような空気になる。
なんだろう、と運転席の清登を、そろっと見やったとき。
「俺からも連絡しようか、と思ってたんだよ」
清登が言ったこと。
沙也は数秒、意味がわからなかった。



