幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「ありがとう。もう少し考えてみて、決めるよ」

 顔を上げて、明依のことも見た。

 明依はすぐに頷いてくれる。

「それがいいね」

 それでおしまいになった。

 沙也を励ましてくれた洋斗は、軽くもがいて床に降りた。

 拙く明依のほうへ寄っていく。

「めーちゃ! めーちゃぁ!」

 その言い方は『遊んでほしい』だと、もう明依も沙也も知っている。

 よって、二人はもう一度くすっと笑ってしまう。

「うん、ひろくん遊ぼ!」

 明依が手を伸ばして、洋斗を迎えた。

 沙也のほうは、少し痺れてきていた膝を我慢して、立ち上がる。

「お茶、淹れ直すね」

 グラスをふたつ持ち上げた。