しばらく沈黙が落ちた。
明依は色々考えているだろうし、沙也から説明することはもうない。
だから沙也は膝の上の洋斗に手を伸ばして、軽く撫でた。
やわらかな黒髪。
……清登譲りの色と髪質だ。
「私は……月並みだけど、沙也がしたいと思うことに従うのがいいと思う」
たっぷり三分は黙って考えていた様子の明依は、口を開いた。
その口から出た提案と意見は、沙也がなんとなく想像していたものだった。
そう言ってほしかった気持ちはある。
これまた甘えた思考なのかもしれないけれど、誰かに背中を押してもらいたい気持ちはあったから。
でも、明依が言ったのはそれだけではなかった。
「言うでしょ。『やらなかった後悔より、やった後悔』って……こんな重大なことに適用していいことかはわからないけど、沙也の気持ちが『やりたい』に傾いてるなら、私はそれを応援したいかな」
続けて、明依は笑みを浮かべた。
努力して笑みの形に作った表情だったけれど、取り繕ったり、誤魔化したりする意味の笑みではない。
そのくらいすぐにわかった。
明依は色々考えているだろうし、沙也から説明することはもうない。
だから沙也は膝の上の洋斗に手を伸ばして、軽く撫でた。
やわらかな黒髪。
……清登譲りの色と髪質だ。
「私は……月並みだけど、沙也がしたいと思うことに従うのがいいと思う」
たっぷり三分は黙って考えていた様子の明依は、口を開いた。
その口から出た提案と意見は、沙也がなんとなく想像していたものだった。
そう言ってほしかった気持ちはある。
これまた甘えた思考なのかもしれないけれど、誰かに背中を押してもらいたい気持ちはあったから。
でも、明依が言ったのはそれだけではなかった。
「言うでしょ。『やらなかった後悔より、やった後悔』って……こんな重大なことに適用していいことかはわからないけど、沙也の気持ちが『やりたい』に傾いてるなら、私はそれを応援したいかな」
続けて、明依は笑みを浮かべた。
努力して笑みの形に作った表情だったけれど、取り繕ったり、誤魔化したりする意味の笑みではない。
そのくらいすぐにわかった。



