幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 やがて洋斗も完全に深く眠ったので、静かに立ち上がり、キッチンへ向かった。

 夕食の支度だ。

 とりあえず自分のものをメインに作る。

 今日は出掛けたから簡単に、と野菜とウインナーを切って、鍋に入れ、火にかける。

 具材を入れて、よく煮込むだけのポトフ。

 簡単で美味しく、細かくすれば洋斗も食べられるので、よく作るメニューだ。

 それでも作る間、考えてしまった。

 自分はどうしたいのだろう。

 頭に思い浮かべるも、本当はわかっていた。

 良いか悪いかの問題は置いておいて、自分の願望としては、本当はもう、最初から頭にある。

 清登に洋斗のことを知ってほしい。

 愛しいこの子が、清登との愛の証なのだと知ってほしい。

 認知とか、結婚とか、そこまでは望まない。

 本当に、願望としてだって頭にない。

 不可能である以上に、そんな、図々しくて不釣り合いなこと。

 だから本当にそれだけ。

 知っていてほしい。

 純粋に、それだけ。