幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 目暮の話はこれですべてだった。

 最後に静かにそう言って、しばらく沈黙が落ちる。

 沙也は目暮を見つめていたところから、そっと視線を外した。

 かたわらで眠っている洋斗を再び見やる。

 まだなにも浮かんでこない。

 でも、わかったこと。

 動くべきなのだ。

 なにをするかはわからずとも、しっかり考えて、なにかしらを決めて、そして実行する。

 そのためには、『選択肢のひとつ』がなくならないうちに考えるのがいい。

 つまり、清登が本当に結婚し、ある意味では取り返しのつかない事態になる前がいい。

 もしも『清登に本当のことを告白する』という選択肢を選びたいならば、最後の猶予といえるだろうから。

 まだそれを取るのかなんて、わからないし、決められないけれど。