沙也はやっと、はっとし、また反省した。
唐突な状況でいっぱいいっぱいになって、洋斗に注視するのをおろそかにしていた。
ベビーカーで良かった、と心から思った。
少なくとも、洋斗が勝手にどこかへ行ってしまったり、危険な目に遭ったりするのは避けられたのだから。
いや、それより今は洋斗の要求だ。
「ちょっとすみません」
黒スーツの彼に形だけだが断り、ベビーカーに向き直った。
彼は穏やかに「いいえ」と答える。
荷物を探り、沙也は水の入ったペットボトルを取り出した。
飲み口にストローセットを装着する。
そうしてからしゃがみ、洋斗の手にそっと持たせた。
「ゆっくりね」
洋斗は喉が渇いていたようで、んく、んく、とストローから水を飲んでいく。
唐突な状況でいっぱいいっぱいになって、洋斗に注視するのをおろそかにしていた。
ベビーカーで良かった、と心から思った。
少なくとも、洋斗が勝手にどこかへ行ってしまったり、危険な目に遭ったりするのは避けられたのだから。
いや、それより今は洋斗の要求だ。
「ちょっとすみません」
黒スーツの彼に形だけだが断り、ベビーカーに向き直った。
彼は穏やかに「いいえ」と答える。
荷物を探り、沙也は水の入ったペットボトルを取り出した。
飲み口にストローセットを装着する。
そうしてからしゃがみ、洋斗の手にそっと持たせた。
「ゆっくりね」
洋斗は喉が渇いていたようで、んく、んく、とストローから水を飲んでいく。



