本当なら、親戚の家なのだから、沙也も行ったって良かった。
洋斗を連れて行っても相応しくないどころか、きちんと顔見せをしたほうがいいくらいだ。
でも今のところ、まだ親戚に紹介はしていない。
そこにも秘密なのだ。
だって、どこから話が洩れるかわからない。
ずっと「実はシングルマザーになりました」ということを隠しおおせるとは思っていないけれど、とりあえず、もう少し待とうと先延ばしにしてしまっていた。
親戚にも紹介できないくらい、秘密のことなのだと思うと心は痛むけれど、やはり大切なものを守るための手段なのだった。
「あっちへ降りてみようね」
沙也はベビーカーをゆっくり押しながら、スロープになっているところへ向かっていった。
洋斗に声をかける。
洋斗は大人しくベビーカーに乗っていたけれど、すでに身を乗り出して、はやく、はやくと言いたげだった。
道は一応コンクリート舗装されているけれど、石や海から流れてきたものなどが落ちている。
うっかりタイヤで踏みつけてしまわないように、ぐらぐらしないようにと、沙也はしっかり道を見て、また、しっかりハンドルを掴んで押すことになる。
洋斗を連れて行っても相応しくないどころか、きちんと顔見せをしたほうがいいくらいだ。
でも今のところ、まだ親戚に紹介はしていない。
そこにも秘密なのだ。
だって、どこから話が洩れるかわからない。
ずっと「実はシングルマザーになりました」ということを隠しおおせるとは思っていないけれど、とりあえず、もう少し待とうと先延ばしにしてしまっていた。
親戚にも紹介できないくらい、秘密のことなのだと思うと心は痛むけれど、やはり大切なものを守るための手段なのだった。
「あっちへ降りてみようね」
沙也はベビーカーをゆっくり押しながら、スロープになっているところへ向かっていった。
洋斗に声をかける。
洋斗は大人しくベビーカーに乗っていたけれど、すでに身を乗り出して、はやく、はやくと言いたげだった。
道は一応コンクリート舗装されているけれど、石や海から流れてきたものなどが落ちている。
うっかりタイヤで踏みつけてしまわないように、ぐらぐらしないようにと、沙也はしっかり道を見て、また、しっかりハンドルを掴んで押すことになる。



