幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 でもきっと、今だけだ。

 清登に連絡を取ることも、会うこともできないのも。

 もう少し時間が経って、洋斗もいくらか大きくなって……そうしたら少し挨拶をするくらいはできるだろう。

 まさか、清登の子だなんてわかるはずがないから、「付き合うって言ったひととの子だよ」と紹介するのだろう。

 完全に嘘だけど、これは沙也の大事なものを守るための嘘。

 その中には清登も入っている。

 シークレットベビーがいるなんてことになったら、清登に多大な迷惑になってしまうかもしれないのだから。

 だから、許してほしい、と思う。

 カードに書いてあった日付は、約半年後だった。

 今はきっと、準備をそろそろはじめている段階だろうなと思えた。

 真悠さんは美人さんだから、華やかなドレスが似合うだろうな。

 清登くんもタキシードがしっくりきそう。

 直接お祝いできないのは、やっぱり残念、かなぁ。

 そんな、ちょっとの痛みや寂しさを感じながらも、沙也は穏やかだった。