「なんだかね、婚約者さんと色々あるみたいで……婚約破棄の話も出たんだとか」
噂話のようなものなので、軽々しく話題にできることではない。
よって、沙也はここだけの話、と釘を刺してから口に出した。
母は清登の家の事情をシャットアウトしたわけではないので、噂程度は流れてくるようで、そこからちらりと聞いたのだ。
「そうなんだ……、まぁ、結婚とか婚約ってそういうものだよね。上手くいくとは限らないし」
明依はそのまま受け止めて、頷いた。
沙也も感覚は同じだった。
スムーズに結婚までたどり着けるほうが稀だろう。
「だから、大丈夫かなって」
でもわざわざ明依に聞いてほしい、と思ってしまったのは、これだ。
心配なのだ。
清登の状況が上手く進んでいないことや、その気持ちが。
沙也の声はその通り、少し暗くなってしまった。
だけど、明依が次に言ったのは、意外なことだった。
「沙也は優しいね。清登さんのこと、大切に想ってるんだね」
噂話のようなものなので、軽々しく話題にできることではない。
よって、沙也はここだけの話、と釘を刺してから口に出した。
母は清登の家の事情をシャットアウトしたわけではないので、噂程度は流れてくるようで、そこからちらりと聞いたのだ。
「そうなんだ……、まぁ、結婚とか婚約ってそういうものだよね。上手くいくとは限らないし」
明依はそのまま受け止めて、頷いた。
沙也も感覚は同じだった。
スムーズに結婚までたどり着けるほうが稀だろう。
「だから、大丈夫かなって」
でもわざわざ明依に聞いてほしい、と思ってしまったのは、これだ。
心配なのだ。
清登の状況が上手く進んでいないことや、その気持ちが。
沙也の声はその通り、少し暗くなってしまった。
だけど、明依が次に言ったのは、意外なことだった。
「沙也は優しいね。清登さんのこと、大切に想ってるんだね」



