幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

『ごめんね、清登くん。しばらく連絡しないでおこうと思うの』

 引っ越す前の頃に、沙也は思い切って清登にそうメッセージを送信していた。

 清登は不思議に思ったようだった。

『なんで? 俺、なにかしたか?』

 そう思わせてしまうようなことなのは確かだったので、沙也は説明をした。

 ……ほとんどが嘘の、言い訳を。

『違うよ。ほら、清登くん、婚約が成立したでしょ。幼馴染といっても、仲良くしてる女の子がいるって婚約者さんに知られたら、嫌な気持ちにさせちゃうと思うの』

 まぁまぁ普通の言い訳だったと思う。

 清登の返信も、普通だった。

『それはそうかもしれないけど……』

 ただ、濁ってはいたから、納得しきれないという気持ちはあったようだ。

 なので沙也はもう一押しした。

『あとね、実は彼氏ができたんだ。だから、お互い変な誤解をさせないようにって』