幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 決意は伝わってくれたようだ。

 沙也をしばらく見つめていた父は、やがて小さく息をついた。

「……わかった。父さんとしても、孫になる子だ。無下(むげ)にはできない。母さんもそうだろう」

 そう言って母を見るが、それは諦めたというよりも、腹をくくった、というような響きの言葉だった。

「ええ」

 母も頷く。

 沙也は心から安堵した。

 自分の我儘も同然なのに、こうして受け入れてくれる。

 今は、肯定だけでももらえることが、なにより嬉しいと思った。

「ありがとう」

 だから心からお礼を言った。

 自分の妊娠も、お腹の子も。

 受け入れてもらえて、本当に嬉しいし有難い。