幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「決意は固いのね」

 リビングのテーブルセット。

 今回は三人。

 隣り合って座る両親の向かいで、聞かれた沙也は膝に手を置いて、頷いた。

「うん。お父さんとお母さんには、驚かせたし、こんな形ですまないと思ってる。でも……私は、この命を大切にしたいの」

 そっと視線を下ろす。

 まだまったく膨らんでいないお腹。

 でもこの中に、確かに息づいている命がある。

 母がちらっと父を見た。

 父もその母に視線を合わせる。

 そうしてから、父が口を開いた。

「大変なことだと思うぞ。父親なしで育てるのも、公表できないのも」

 重々しい口調だった。

 沙也に言い聞かせるような声だ。

 だから沙也も、お腹に力を込めて、頷いた。

「わかってる」