幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 独り暮らしを考えたとき、力になってくれたのは、またしても明依だった。

「それなら、私のうちのそばに来なよ! なにかあったら駆けつけてあげる」

 明依は沙也の家からは一時間ほどかかるとこに住んでいる。

 元々、大学のときから独り暮らしをしていたのだ。

 実家からでは少し遠いけれど、地図上では、会社を挟んでちょうど逆側なので、出勤時間はそう変わらないことになる。

 またしても甘えてしまうことになるけれど、せっかくの申し出。

 自分にとっても、友達が近くにいてくれるというのは非常に心強い。

 お願いすることにして、明依は家探しも手伝ってくれた。

 独り暮らし歴がそれなりにある明依だ。

 手伝ってもらったおかげで、小さいがそれなりの設備のマンションがやがて見つかり、候補にすることにした。

 産むことも決意した。

 環境も準備をはじめた。

 母と、それから父とも改めて話をした。

 二人の決めたことは、歓迎であるはずがなかったが、沙也にとっては有難い内容だった。