落ち着いた芽奈と瑞樹くんから聞いた話だと、私は死んだようにその場に寝込んでしまったらしい。



本を読んで本当にすぐだったんだとか。



「…ねぇもも?」



「う、うん?」



芽奈が隣にいるのに、まだ私の傍を離れようとしない瑞樹くん。



な、なんて言われるんだろう…?



瑞樹くんの言葉を待っていたら、先程とは打って変わってにっこり微笑んだ。



でも、それはただの笑みじゃない。



「これから僕とサボろうね。もも不足で死んじゃうから、たーくさんイチャイチャしよ?」



含みのある笑みを浮かべた、普段通りの瑞樹くんだったのでした。