いや、今は理由なんてどうでもいい。
0時まであと2時間もない。
一刻も早く永美里を探し出さないと――…!!
「永美里の携帯のGPSから探そう!
父さん、極秘で捜索を頼めるような警察官はいますか?」
「いるにはいるが…」
「念のために捜索をお願いします!」
「わかった」
警察に相談するな、とは言われたがそういうわけにもいかないので、ここは父に任せることにした。
「青人!僕も行くよ!」
「私も!」
「ありがとう」
俺は巧、舞子さんとともに永美里の携帯のGPSを頼りに駆けずり回る。
幸いにしてGPSは動いている。
携帯を永美里自身が持っているのかはわからないけど、これに関しては祈るしかない。
「ここは……?」
GPSを追って辿り着いたのは、輸送コンテナが沢山積まれている場所。
恐らくレンタルコンテナだろう。
この中に永美里がいるってことか?
「永美里ーーーーっ!!」
大声を上げて永美里を探し回った。
頼む、ここにいるなら返事をしてくれ。
「青人、もしかしてだけど…」
「……っ!!」
巧の言葉を聞き、ハッとして急いで調べた。
調べた場所に走って向かい、もう一度大声で叫ぶ。
「永美里!!いるなら返事をして!!」
「永美里ちゃーーんっ!!」
「永美里ーー!!どこなの!?」
三人でコンテナを一つ一つ見て回る。
今はもう23時45分。
あと15分で永美里を見つけ出すことができるのか――……
「永美里……っ!!」
その時、とあるコンテナから――



