「私もうこの学校に居場所なくなる…?今日からハブられる?教科書捨てられる?」



「漫画の読みすぎだよ咲鈴、クールで孤高の王子な飛鷹くんに本気で恋してる女の子は多くないんだから」



「この学校が肩身狭く感じたのなんて人生初…」



「…まあ、もう1人の当事者である飛鷹くんが学校来てないなら咲鈴に集まるよね」





そう、棗さんは今日いらっしゃっていないらしい。


どこかでサボってるのか、そもそも来てないのかはわかんないけど。





「というか私どの面下げて棗にあえばいいのぉ…」



「ふふ、咲鈴ってば恋する乙女の顔してる」





自分でも頬が熱いのを感じている。


でも他の人から指摘されるとより恥ずかしくなってしまう。