「優花殿の世界は凄いのだな」

 感心している姿を見て、改めて古文や歴史を勉強しておけばよかったと思う。そうしたらもっと、皇子とスムーズにコミュニケーションがとれていたかもしれない。と、1400年という歳月がどれだけ果てしのないものなのか日々痛感していく。

 そして同時に、この世界から私達のいる未来まで発展を遂げるなんて過去の人達がどれ程の努力をしていった結果なのかを考えさせられ同時に豊かな未来にしてくれたことに有り難く思う。

 正直、過去なんて関係ないと思っていたけれど過去と未来を切り離して考えてはいけないのだと、今の私には少しだけわかるようになった。きっと浜田が聞いたらビックリするだろうと、一人苦笑した。