校門を出ると今日も待っていてくれた佐々原くんに、オブラートに包んだ苛立ちをぶつけてみた。 『ねぇ佐々原くん。あれから平岡さんに何も言われないし、もう良いんじゃない?』 「いや。そういう頃に仕掛けてくるんだよ、あいつら」 『私そろそろ限界。全然寝れないし、授業も頭に入んない』 守ってくれている佐々原くんの方が、身体的にも精神的にも大変なのは分かっているし、それが佐々原くんの体にも良くないことは、私が一番分かっている。 だからこそ、この厳戒態勢はもう解いて良いんじゃないだろうか。