狼の目に涙

常に佐々原くんが隣にいてくれている。

一人にならないようにしてくれるなんて、まさか本当だとは思わなかった。


佐々原くんと一ヶ月、半同棲中のこの不可抗力な状況に、感謝しつつも少しの息苦しさはある。

寝る時は一人だけど、窓ガラスを割って誰かが入ってきたらとか、鍵を閉め忘れていたら玄関から侵入されるなとか、余計な心配ばかりして寝つきも悪い。


思いの外、恐怖に支配されている自分に気づいて、どうせなら堂々と平岡さんに喧嘩を打ったほうが手っ取り早いんじゃないかと、イライラが止まらない。