狼の目に涙

『店長は結婚しないんですか?彼女とかいないの?』

「昔泥沼離婚してから、もう懲り懲りだ。再婚する気もないし、彼女もいらん。俺にはあこちゃんがいるからね」

『うわ…私が彼女みたいで嫌だ』

「ちょっと。本気で嫌がるのやめようか?」


いつもの調子に戻って、二人で弄り合いをしていると、携帯が震えた。


ポケットからチラッと画面を見ると、佐々原くんからの着信。


「お。やっぱり彼氏か?店長の前での惚気は禁止!電話なら奥で出てきなさい」

『すみません…ありがとうございます』