狼の目に涙

このまま下駄箱で靴を履き替えられても、一緒に帰ることになるから、教室に戻ってくれてホッとした。


ため息を吐くと、途端に佐々原くんの顔が脳裏に浮かぶ。
言ったほうが良いのかな。

でも言ったところで、私は佐々原くんに何をしてほしいんだろうか。


平岡さんにいじめられないように、守ってほしい?
忠告されたことを伝えて、もう関わらないようにする?


『いやいや。私そんなつもりで佐々原くんと友達になったんじゃないから』