狼の目に涙

結局前田くんに謝れず、全ての授業が終わってから伝えると、


「三浪さんには悪いけど、まさか恋愛の話が出るとは思わなかったな。三浪さんが誰に恋してるか分からないけど、応援するよ」



僕と三浪さんの友情は厚いから。

と、肩を組まれた。
前田くんの応援は手厚い。



今日はこの後すぐバイトがあって、部活の人たちを見送ることなく、同時に教室を出た。

下駄箱前でいつもの通り、名前も知らない先生と挨拶をして靴を履きかけていると、誰かに右の靴だけを弾き飛ばされた。