狼の目に涙

それだけ不機嫌に言い捨てて、扉を思いっきり殴り閉めて、トイレを出て行った。


佐々原くんは、嫌いな人とわざわざ絡む人ではないと思う。
自意識過剰な言い方だけど、少なからず私は佐々原くんに嫌われていないはず。

それに、誰からもモテていることは知っていたから、みんなから奪い取ろうとか、そんな卑怯なことも考えていない。



訳あり一匹狼を救いたいだけ。


少し好きになりかけているだけ。