狼の目に涙

佐々原くんのことを雅と呼んだし、私のことも〝こんなの〟と言った。
一軍女子に話しかけられた時点で何となく気づいていたけど、確実に敵だ。


『…何かご用ですか?』

「用がなかったら、あんたとなんか話さないことぐらい分かんない?あんたと雅を引き離しにきたのよ」

『引き離すも何も、ひっついてない…』

「うっさい、黙れ。最近あんたが、雅と一緒にいること知ってんの。隠してるみたいだけど」