狼の目に涙

次の授業も始まるし、前田くんにおかしなことを言ってしまったことも謝りたくて、水を止めてトイレを出ようとすると、出口を塞ぐ一軍女子。

見ただけで分かる。
化粧もバッチリきめて、恋愛の全てを経験したような立ち振る舞い。
私と正反対で、自信家だ。


『はい…そうです』

「こんなのが…私、あんたの隣のクラスなの。雅と同じクラスよ。平岡っていうの」