狼の目に涙


『私、佐々原くんと友達になりたい』

「…頭おかしくなったか?そこの病院行く?」

『おかしくない!本気で言ってんの。自分を守ろうとして、わざと壁作ってるんでしょ?私もそうだから分かる』

「そうだからって、三浪もヤンキー?」

『私がヤンキーじゃないことぐらい分かるでしょ』


私が学校で友達を作らず、一人で過ごしてきたのは、母親のことがあるから。

中学生の時に捨てられてから、裏切られた気持ちを二度と味わいたくなくて、壁を作って友達を避けてきた。