狼の目に涙



『…佐々原くんは』

「ん?」

『いつも、この時間に帰るの?』

「んー…色々かな。学校の庭のベンチで昼寝してから帰る時もあるし、授業終わる前に帰る時もあるし」

『極端だね』

「三浪は?」

『私は…バイトがあるから早く帰る』

「バイトない時は?」

『…早く帰る』

「優等生かよ(笑)」