狼の目に涙






佐々原くんの体調も格段に良くなってきた頃、桜が散って目線は空から地面へ。


雨に降られ人間に踏まれ、黒ずんだ花びらが一面に敷き詰められている。




五月病で学校を休む生徒もいる中、私の気分は最高潮で、毎日授業を真剣に受けている。

成績も少し上がった。



大好きな人と会いたい時に会えて、声が聞きたいと思えば、いつでも聞ける。


当たり前が当たり前じゃなかった分、小さな幸せが大きく感じる。