狼の目に涙










その後の精密検査で、内臓も機能していることが分かり、管は徐々に佐々原くんの体から消え去り、一ヶ月後には点滴一本だけになった。


運動と食事のリハビリも、佐々原くんの体調に合わせて行われるようになり、
出来ることが一個ずつ増えることが嬉しくて堪らないと、お見舞いに行った時に満面の笑みで私に話してくれた。





『店長には本当に頭が上がりません…少しずつ返させてください』

「改まらないでよ。親として当然のことをしただけだって言ったでしょ?俺がしたかっただけだから」

『私が返したいんです…。バイトの時間も少しずつ増やしてください』