狼の目に涙

涙が止まっても佐々原くんには覆い被さったまま、

帰る前に泣き喚いてしまったことを、看護師さんたちに謝らないとなと考えていると、




佐々原くんの左腕が、寝付く時に体が無意識に動くみたいに、ピクッと左右に動いた。



きっと、先生が前に言っていた反射だ。

私が佐々原くんに触れたから、それに反応して動いたんだ。



『…もう、それ良いから。伝わってるんだよね?分かってるから』



伝わってるなら、体で反応するんじゃなくて…。

目で、口で。


伝わってるよって目を見て言ってよ。