狼の目に涙

佐々原くんに繋がれている管なんて、どうでも良い。



覆い被さって声をあげて泣いた。




病室どころか、廊下やナースステーションにまで響いていたと思う。


こんなに声を出したのは、初めてだった。




悔しくて、辛くて、悲しくて、不甲斐なくて。




私は自己中だ。
多分、この世で一番。


自己中で、扱いが面倒くさい。

心の奥に誰かの言葉が響かないと、間違いに気づけないし、気づいた時には既に末期。





『佐々原くんが教えてくれないと、答え分かんないよ』




自己中心的な性格に気付けたついでに、そのまま突き進んでしまおうかと、また人に甘えた。



また裏切られて、また傷つくのに。