『昨日みたいに倒れないように、学校終わったら送っていきますから』 「来なくて良い。俺の家遠いし、お前に迷惑かけるつもりないから」 『もう十分迷惑かけられてます!知らない女の人の家に一日泊まってたのに、親御さんが知ったらびっくりするでしょ?』 「そんなのしょっちゅうだし」 『…ダメ。家まで着いていきます』 どちらも折れない、頑固な言い合い。 一日寝たら熱も下がって元気になったようで、休まず学校に行くらしい佐々原雅と同じタイミングで家から出たから、一緒に学校まで行くことになった。