狼の目に涙

学校に着いて授業の合間も、給食の時も何も変わらず話しかけてくれた前田くん。



朝のあの出来事がまるでなかったみたいに、いつもの友達の前田くんに戻っていた。






学校が終わってから、佐々原くんのお見舞いに行くまでの道のりもずっと明るくて、朝のことを謝ろうと思っていたけど、

触れないほうがお互いの傷を深めないのかもしれないと、私も前田くんにいつも通り明るく振る舞った。








前田くんが言っていた通り、もう一度告白されることはなく、佐々原くんも相変わらず起きず、季節が変わってしまった。