『あの…私…えっと』
もう少し歩けば学校に着く。
そのもう少しが長い。
今日は学校行けないかも。
前田くんがあんなこと言うから。
俯いて返事を探す私に前田くんがさらに一歩近づくと、腰をグッと引き寄せられて、前田くんの胸におさまった。
「ごめん、困らせて。でも三浪さんが俺に靡いてくれないことぐらい、分かるから。佐々原が起きた時に、俺ら友達じゃいれなくなる」
『前田くん…。前に、すれ違うからこそ繋がれた時の喜びが大きいって。私、佐々原くんと繋がれたの。嬉しかった…。今はまたすれ違ってるんだと思う。だからまた繋がりたい』
「うん。一応俺の気持ちを伝えたかっただけだから。もうこんなことしない」



