狼の目に涙

『そう言えば昨日ね。佐々原くんの指がピクって動いたの』

「え?本当に?」

『でも起きなかったんだよね。先生が反射って言ってた。無意識に体が反応することがあるんだって。良いことだって言ってたから、希望は持てたかな』

「僕も見たかったな…」






前からバイトが忙しいと聞いていたから、昨日は連絡を入れなかった。


行けないのに連絡入ったら、バイトに集中できないからだそう。







『でも、目の前に佐々原くんが居るはずなのに、すごく遠くに感じる時があるんだよね』