狼の目に涙

次の日。

雪道を前田くんと並んで歩く。



初めて、前田くんが私の家まで迎えにきてくれて、学校まで一緒に登校しようと誘ってくれた。






「ご飯ちゃんと食べて、ちゃんと寝てる?」

『どうかな…。佐々原くんのことで頭いっぱいで、一日をどう過ごしてるのか覚えてないんだよね』

「授業中も、ぼーっとしてること多いよ。心配なのは分かるけど、三浪さんが元気じゃないと佐々原も安心して目覚められないだろ?」

『うん…そうだよね。ありがとう』





いつもは微笑みかけるように話しかけてくれるけど、今日は少し強めな口調で私を諭してくれた。