狼の目に涙








三十分して、目を真っ赤にしたお母さんとそこに寄り添うお父さんが診察室から出てきた。









「雅、もう目を覚まさないかもしれないって…。そんなの…あんまりよ……」

「このまま入院することになったから。僕は雅の着替えを取りに帰るから、あこちゃんたちは母さんに着いててくれるかな」

「お父さん、僕らが取りに帰りますよ。着いててあげてください」

「…ありがとう。じゃあ頼むね」








お母さんとお父さんは、入院手続きやら書類のサインやら、やることが多い。

前田くんと私で、服を取りに行くことになった。