狼の目に涙

一人で海を眺めるのも悪くない。

綺麗なのは間違いない。


でも佐々原くんが隣にいることで、全部が特別に変わる。






一緒にご飯を食べることも、バスに乗ることも。


佐々原くんが特別に変えてくれる。
自分の存在も。







『好き…。多分』

「多分って何だよ」

『何が好きとか分かんないんだもん』

「じゃあ、俺といるとドキドキする?」

『…うん』

「楽しいことがあった時、悲しいことがあった時は誰に話したい?」

『それは前田くんだね。前田くんの方が聞き上手だし』

「そこは俺だろ。前田の名前出してくんなよ(笑)」

『…前田くんにね。恋はすれ違うもんだって言われたことがあって』