狼の目に涙

手が重なった時、心臓が飛び跳ねたけど、お母さんと同じで温かくて安心した。



そうか。頼っても良いんだ。

頼ることは弱いことだと思っていた。




誰かに頼るのは、弱みを見せないとできない。



弱みを見せたら私は終わると、ずっと思って生きてきた。



佐々原くんと友達になったのも、佐々原くんを助けたかったから。





助けてほしかったわけじゃない。









私の手を包む大きくて骨張った手が、母親に捨てられたことによってできた、心のしこりを吸い取ってくれた気がした。







『誰かに助けられると、やっぱり一人じゃ生きていけないんだって思うの。
一人でも生きられるって強いところを見せたいのに、その度に自分が弱いって気付かされる』