狼の目に涙

いつでも優しい言葉をくれる佐々原くんのお母さん。
名残惜しく解放されると、佐々原くんに右手を引っ張られて二階へ。






階段を上がって突き当たりが佐々原くんの部屋らしい。

手を引っ張られたまま部屋へ通されると、左奥の角にあるベットに誘導される。





「そこ座って。必要なもの出すから」





そう言って右手が佐々原くんの手から離れると、急に寂しく感じた。



佐々原くんと出会って、いつの間にか隣に誰かいるのが当たり前になって、今まで一人が平気だったはずなのに、一人になるのが怖い。





やっと一人に慣れたのに。
強くなれたのに。